ステンレス製のプリン型でババロア(大森由紀子先生インスタグラム連載②)

フランス各地を取材し、お菓子や料理を通してフランスの文化や歴史を、
多くの雑誌で紹介している大森由紀子先生によるレシピ連載,


【フランス菓子と美味しい料理】


第2回は程よい固さとひんやりとした食感がたまらないバヴァロワ。
ステンレス製のプリン型を使用します🍮🇫🇷🇫🇷🇫🇷
@omoriyukiko


ババロワは、私がお菓子作りに夢中になったきっかけのデザート。
神田にあった、とあるお菓子屋さんでババロワを注文すると、カップから出して上にホイップクリームを添えてくれるのです。これが本当に美味しくて・・・。
丁寧に作るととっても美味しい伝統デザートです。発祥は、ドイツのババリアン地方と言われていますが、フランスでも家庭でも受け継がれています。

材 料:大プリン型4個分、または、大プリン形3個と小プリン型3個分)
●アパレイユ 
ゼラチン     9g
卵黄      3個分
グラニュー糖  55g  
牛乳     250㏄  
バニラエッセンス  少々
生クリーム  125㏄

★作り方
*ゼラチンは4倍量の水(分量外)でふやかしておく。
*卵は常温にしておく。
*生クリームを八分立てにして、冷蔵庫に入れておく。
① 鍋に卵黄とグラニュー糖を入れてすぐ混ぜ、牛乳混ぜて、ホイッパーで混ぜながら火を入れる。
② 弱火にして、混ぜながら80℃まで火を入れる。
③ ボールに②を移し、ゼラチンを加え混ぜて溶かす。氷水などに当てて混ぜながら、
とろみがつくまで冷ます。
④ 八分立てにした生クリームを⑤に加えてさっくりと混ぜる。
⑤ 型に流し、冷蔵庫で冷やし固める。

●シャンティークリーム
生クリーム       150cc
砂糖           10g
生クリームに砂糖を混ぜて立てる。

仕上げ finition🍮
① バヴァロワの型を少し湯につけて温めてから、皿にふせて抜く。
② シャンティークリームを絞り、好みのフルーツを飾る。

作る際のポイントは、卵黄と牛乳に80℃までしっかり火を入れるということと、お皿に盛りつけるときは、型の縁に5mmほど切り込みを入れたあと、型をお湯に数秒つけてお皿に逆さにしたら、ふって空気を入れて抜くときれいに抜けます。

デバイヤーのこのプリン型は、一度冷えると中心までしっかり冷え、安定して固まるところがうれしいです。そしてなんといっても、高さとフォームからなる仕上がりの美しさに感激です!

*****

【次回予定】
★11月7日 鶏のカタロニア

フランスの家庭料理がどなたでも手軽に楽しめる大森先生のレシピを
どうぞお楽しみください!

=====================
▼プロフィール
エートル・パティス・キュイジーヌ主宰
フランス菓子・料理研究家 大森 由紀子

学習院大学フランス文学科出身。
パリ国立銀行(現BNPParibas)東京支店を経て渡仏。
パリのル・コルドン・ブルーでフランス料理と菓子を習得。平行してレストランやパティスリーで研修。帰国後も20年以上に渡り毎年渡仏し、フランス全土を周って、人々とふれあいながら食文化や歴史を研究し、メディアや書籍などを通して日本に紹介。

自宅で料理・菓子教室を主宰しながら、企業のアドバイザー、コンクールの審査員などを務める。
著書多数。フランス政府より農事功労章
シュバリエ勲章を受勲。
産経新聞にてスイーツコラムを連載中。
伝統菓子を広める会「ガレット・デ・ロワクラブ」の理事でもある。
=====================